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2006年8月12日 (土)

「人口減少社会のメガトレンド」 

「人口減少社会のメガトレンド」 五十棲剛史

世の中のトレンドをコンパクトにまとめてある本なので、ちょっとその中身を紹介しておきましょう。(コンパクトにまとまっているので、ヘビーな本や詳細な分析データをお求めの方には向きません)

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日本の人口は、20世紀初頭(明治30年代半ば)は、約4300万に過ぎなかった。
その後、一貫して増加の一途をたどり、1920年(大正9)に5596万人に。
太平洋戦争を経ても人口は減ることはなく、戦後さらに急カーブを描き、1967年(昭和42)にへ初めて1億人を突破。そして現在は1億2775万人。
この100年間に3倍に膨れ上がったことになります。

メガトレンド1:「大量生産・大量販売」から「少量生産・付加価値販売」へ

人口減少社会というマーケットが縮小していく時代を目前にして求められているのは、「極端」なものを目玉にするという発想。

特に、富裕層のマーケットが膨らんでいる。
その例を紹介しよう。
時計:パテック・フィリップのハイジュエリーウォッチ 1億3650万円
ワイン:ロマネコンティ(1985) 1575万円
ホテル:ザ・リッツ・カールトン大阪の「星に願いを」宿泊プラン 1泊80万円

どれも人気があります。
こんな高いものを求める層ってどれくらいいるのでしょう。
資産1億円以上の富裕層は、実に134万人もいるのです。これは世界第2位の数です。
日本の個人資産が1400兆円と言われますが、どう考えても我々庶民が一生懸命貯蓄に励んでも1400兆円にはなりませんよね。

三菱東京UFJ銀行もプライベートバンキングで儲けようとしているのもうなずけます。

ところで、すごい富裕層向けだけではなく、特別な日にだけちょっとリッチにしたいという
商品も流行っています。

東京帝国ホテルの1万円のサンドイッチ。ニューオータニの1個3150円のハンバーガ。
最高級天然酵母パン「ルセット」のシナモンパン 3000円。

超リッチ層でなくても、特別な日なら1回くらい1万円のサンドイッチを食べてみたいという人も結構いるのです。

富裕層サービスも「ハイエンドサービス」と「アクセシブル(手が届く)サービス」とに分けられるようです。

人口減少でマーケットが減少する時代に求められているのは、「極端」なものを目玉にする。
「極端」を商品化することにより、情報価値を高め、存在認知をさせるという発想なのですね。

メガトレンド2:「ナンバーワンからオンリーワンへ」

ネクタイを考えましょう。
中国製なら1000円程度。エルメスやアルマーニなら2万円はします。この差を生み出しているのは、ブランド名を記したタグです。このタグこそ、ブランド哲学がそのネクタイに注ぎ
込まれていることを示す証です。堺屋太一は知的資産を加えて価値をアップさせることができる社会を「知価社会」と読んでいます。
知価とは、そのブランドが付加できる文化の価値だといえるのです。

メガトレンド3:「モノからコトへ」

ステキ体験やワクワク体験をにお金を使う時代へ

メガトレンド4:「大衆から個客へ」

ハムやベーコンを自分の好みに指定して作ってもらうことが流行っている。
VAIOもネットで自分の好みにしてくれますよね。

メガトレンド5:「若者からシニアへ」

エイジレス感覚の「シニアハナコ族」の登場。団塊女性が使えるお金って平均4万3
千円もあるんですよ。
ランチグルメも1~2年前は3800円程度だったものが、最近5500円、7000円と高級
な方へシフトしてます。

メガトレンド6:「大型ディスカウントから劇場(テーマパーク)型へ」

ディズニーリゾート、ラーメン博物館、忍者の居酒屋。
京都が最近、観光客を伸ばしているんですが、京都そのものが劇場だとか。
エキナカも流行ってますよね。

メガトレンド7:「スピード重視型からスロー化社会へ」

ヨガだけじゃなくて、座禅もひそかなブームです。
男性の間にも「自分へのご褒美」ニーズが高まってきていて、京王プラザでは、
男性向けプラン「俺の時間」というのがあるそうな。

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メガトレンドと言うほどもないと思いますが、流行に興味のある方は、すぐに読め
て面白いかも知れませんよ。流行に敏感な方は知っていることも上記を読めば、多々
あると思いますが、程よくまとめられている一冊です。

人口減少社会のメガトレンド―8つの大潮流!これからのビジネス・ヒント Book 人口減少社会のメガトレンド―8つの大潮流!これからのビジネス・ヒント

著者:五十棲 剛史
販売元:三笠書房
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