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2006年8月12日 (土)

食がわかれば世界経済がわKる

「食がわかれば世界経済がわかる」   榊原英資

久々に楽しく読めました。榊原さんて個人的にはあまり好きではありませんが、本書は、榊原さんの教養がこぼれ落ちるような、トレビアが満載です。
(東急電車の売店で売っていました。それほどお手軽に面白い本なんですかね)

「食」って、まさに文化ですし、食を追っていけば世界経済までわかってしまうものですね。

さずが、大蔵省の財務官として世界を飛び回っていただけあって、中華、フレンチ、イタリアン、和食と、歴史から紐解いて世界とのつながりや、現代の外交まで教えてくれます。

これを読んで思ったのは、学生のときにもっと世界史を勉強しておけばよかったと思ったことです。
(小生、高校のときに世界史を選択しなかったので、あまりにも無知なのですが)

食を通して、世界史的に、フランス料理がどのようにできあがってきたのかを知るだけで、フランス王室とヨーロッパ各国との関係からフランス革命まで知ることになります。

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中身を少し紹介しておきます。

フレンチに関しての記述です。
「フランス人に言わせれば、フランス料理以外の、ドイツ料理とかイギリス料理というものは上流階級の料理ではなく、基本的に農民料理だということになります。
そもそも「ドイツ料理などというものはない」「イギリス料理も存在しない」とまで言います。
「さらに、スペインに対しては、ピレネー山脈の向こうはアフリカだと言ってはばかりません」だそうです。
東京に住んでいると、大宮から北は関東ではない。南東北だ。なんて悪口を言う人がいますが、フランス人も一緒ですね。

みなさんは、ジャガイモやカボチャと言う言葉の起源を知っていますか。
本書によると、日本にジャガイモが伝わったのはインドネシアだそうで、オランダ人によって伝えられました。オランダはその頃ジャカルタをアジアにおける前線基地としていおり、そのジャカルタから来たイモだからジャガイモだそうです。
同様にアメリカから来た食材であるカボチャは、ポルトガル人によって伝えられましたが、ポルトガルはアジアの前線基地がインドシナ半島であり、カンボジアが転じて、カボチャになったそうです。

和食についても多く割かれています。世界は今や空前の和食ブームだそうです。
ちょっと前までは、米国のエリート層が寿司を食べていたと思うのですが、今や中国人も金に糸目をつけず、さしみでトロを食べるそうです。
榊原氏は、日本の米は輸出できると言います。「日本のブランド米でないと寿司はうまくない」と言う宣伝をして、ブランドを作れば世界のグルメは日本米を食べようとするのだと。
また、グローバル化によって生まれた新たなエリート層は、フランス料理も動物性脂肪が多くて太りやすいというので、このごろは日本料理を中心にアジア料理を好むようになってきたそうです。寿司ブームは一過性のものではなく、和食がグローバル化しているようです。

食がわかれば世界経済がわかる Book 食がわかれば世界経済がわかる

著者:榊原 英資
販売元:文藝春秋
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