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2006年8月13日 (日)

日本は買いだ

「史上最強の経済大国 日本は買いだ」-2010年超予測- 佐々木英信

日本経済は、すでに「黄金の40年」に入ったんだって。

この本は、まず、作者の歴史観や経済周期説から説明します。世界史的には、東洋と西洋が900年ごとに中心が移っており、これからはアジア・オセアニアの時代になるそうで、歴史的には、一度中心になったところは、二度と中心になる国はないといいます。つまりアジアの時代になっても中国がもはや中心になることはないと。

コンドラチェフの波とか、クズネツ・サイクルは学説としてわかるとしても、この作者は風水で日本は大発展するとまでいいます。ちょっと眉唾です。

この本の面白いところは、マクロ分析より、ミクロな業界分析や企業分析にあります。作者は株屋さん上がりのアナリストなので、ここは読む価値があります。

業界話では、化学業界に注目していることが興味深い。電機業界の規模が50兆円、自動車は33兆円ですが、化学業界は36兆円もあるそうです。昔は、規模が大きい割りに儲からなかった産業でしたが、儲かる分野へ集中投資しており、液晶や携帯の部材はほとんど化学メーカーが提供しているそうです。(私は個人的には今までこの分野に興味をもたなかった過ぎたかも)

日本の技術力のひとつで本書で注目させられたのは、新・丸の内ビルの外壁に使われている光触媒技術です。雨が降ると汚れを落としてくれることは知っている人も多いでしょうが(自動車のミラーにもありますよね)、晴れた日には、化学物質を分解して、大気汚染物質である窒素酸化物を分解しているそうです。  このワザはもっと宣伝してもいいですよね。今後のLOHASブームにも合うと思うのですが。

上記の関連で言えば、日本の静脈経済(リサイクル産業)についても、面白い分析があります。ゴミの年間処理コストは19兆円にも達するそうで、国家予算と比べて1/4です。この規模があれば、技術革新があれば静脈産業は十分に儲かる産業になりますよね。すでに新聞・テレビでもよく新たな技術が紹介されますものね。作者も環境問題は、技術革新とそれによる拡大する新ビジネスによって、発展的に解消されるだろうといいます。

本書では、技術力のある中小零細企業やベンチャースピリッツを持つ老舗企業などが紹介されていきます。(私はあまり知らない企業ばかりだったので興味を持って読めました)

全体的には、経済周期や、産業界や各企業の技術力から見て、日本経済は、大きな転換点を迎えており、「スピード化」「仕事の効率化」「異分野の知識の結合」など、新時代の胎動だといいます。

作者はテクニカル分析も大事だけどファンダメンタルズの分析も忘れないようにといっていますが、どうみてもテクニカル分析中心の株屋さんの書いた本のように思えます。

史上最強の経済大国 日本は買いだ―「黄金の40年」が始まった Book 史上最強の経済大国 日本は買いだ―「黄金の40年」が始まった

著者:佐々木 英信
販売元:幸福の科学出版
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