« 毛沢東秘録 | トップページ | インプレサリオ »

2006年8月20日 (日)

プロフェッショナルの条件

プロフェッショナルの条件   ピーター・ドラッカー

タイトルにある通り、「始めて読む」人のために編集された、今までの書籍のいいとこ取りの本です。今回は、「自己実現」というキーワードで関連文章を編集しています。

大目次を紹介すると、

Part1今世界に何が起こっているのか

Part2働くことの意味が変わった

Part3自らをマネジメントする

Part4意思決定のための基礎知識

Part5自己実現への挑戦

ということです。ドラッカーって、社会の認識や経営についてだけでなく、結構、生き方について書いているものです。ただし、時代のドラッカーなりの認識に則って、どう自分を変えていくかという背景はしっかりしています。

最近発刊した本からも随分取られていますので、見覚えある文章が目につきますが、復習だと思って読んでしまいました。普段どらちゃんを読まない人には、おいしいとこだけ、さびだけ集めたような本なので、このシリーズだけ読んで、どらちゃんを知っったかぶりできるかも知れません。

ママ 「のび太。興味があったら、どらちゃんが書いた抜粋が下にあるから見てねー」

ドラッカー「プロフェッショナルの条件」

組織は創造的破壊のためにある(p32)

組織は、製品、サービス、プロセス、技能、人間関係、社会関係、さらには組織自らについてさえ、確立されたもの、習慣化されたもの、馴染みのもの、心地よいものを体系的に廃棄する仕組みをもたなければならない。要するに、組織は絶えざる変化を求めて組織されなければならない。組織の機能とは、知識を適用することである。知識の特質は、それが急速に変化し、今日の当然が明日の不条理となるところにある。

変化のための仕組みをもつ(p34)

知識のダイナミクスは、組織に対し、一つのことを要求する。すなわち、あらゆる組識が、変化のためのマネジメントを自らの構造に組みこくことを要求する。これは、あらゆる組識が、自らが行っていることのすべてを体系的に廃棄できなければならないことを意味する。

数年ごとに、あらゆるプロセス、製品、手続き、方針について、「もしこれを行っていなかったとして、今わかっていることを全て知りつつ、なおかつ、これを始めるか」を問わなければならない。もし答えがノーであれば、「それでは今、何を行うべきか」を問わなければならない。そして行動しなければならない。「再検討」などと言ってはいられない。それどころか、今後ますます組織は、成功してきた製品、方針、行動について、その延命を図るのではなく、計画的な廃棄を行わなければならない。

組織は新しいものの創造に専念しなければならない。…

第一に組織は、その行うこと全てについて、絶えざる改善を行う必要がある。第二に組織は、知識の開発、すなわち既に成功しているものについて、さらに応用法を開発する必要がある。第三に組織は、イノベーションの方法を学ぶ必要がある。もちろん、これら三つの活動の後は、再び体系的廃棄の段階に戻り、新しいプロセスを最初から始める必要がある。そうしない限り、組織は急速に陳腐化し、成果を上げる能力を失い、同時に、その頼りとすべき高度の知識労働者を惹きつけ、とどめる魅力を失う。

前例のない組織社会(p44)

知識専門家と経営管理者の関係にかかわる問題がある。いずれもが必要な存在である。前者は知識を生み出す。後者は知識を適用し、かつその知識を生産的なものにする。前者は、言葉や思想に焦点を合わせる。後者は、人間、仕事、成果に焦点を合わせる。

仕事としてのリーダーシップ(p184)

リーダーシップはカリスマ性に依存しない。

今世紀におけるスターリン、ヒトラー、毛沢東の三人ほど、カリスマ的なリーダーはいなかった。だが彼らは、史上かつてない悪行と苦痛を人類にもたらした似非リーダーだった。

カリスマ性はリーダーを破滅させる。柔軟性を奪い、不滅性を妄信させ、変化不能とする。カリスマ性はリーダーとしての有効性を亳も約束するものではない。リーダー的資質、リーダー的特性なるものは存在しない。

リーダーシップの本質

リーダーたることの第一の要件は、リーダーシップを仕事と見ることである。

効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に定義し、確立することである。リーダーとは目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である。もちろん妥協することもある。

リーダーたることの第二の要件は、リーダーシップを、地位や特権ではなく責任と見ることである。優れたリーダーは、常に厳しい。ことがうまくいかないとき、そして何事もだいたいにおいてうまくいかないものだが、その失敗を人のせいにしない。

リーダーたる第三の要件は、信頼が得られることである。信頼が得られないかぎり、従う者はいない。そもそもリーダーに関する唯一の定義は、つき従う者がいるということである。信頼するということは、必ずしもリーダーを好きになるということではない。常に同意できるということでもない。リーダーの言うことが真意であると確信を持てることである。

もうひとつ、古くから明らかになっていることとして、リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである。

成長するための原理(p232)

成果をあげる人とあげない人の差は、才能ではない。成果をあげるかどうかは、いくつかの習慣的な姿勢と、いくつかの基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。

成果をあげるための第一歩は、行うべきことを決めることである。いかに効率があがろうとも、行うべきことを行っているのでなければ意味がない。しかる後に、優先すべきこと、集中すべきことを決めることである。そして、自らの強みを生かすことである。

成長のプロセスを維持していくための強力な手法を三つあげるならば、教えること、移ること、現場に出ることである。第一にうまくいったことをどのように行ったかを仲間に教えることである。聞き手が学ぶだけでなく、自らが学ぶ。第二に別の組織で働くことである。そこから新たな選択の道が開かれる。第三に、一年に何度か現場で働くことである。

IT革命(p248)

IT革命から、いかなる新産業が生まれ、いかなる社会制度、社会機関が生まれるかはまだわからない。

しかし、絶対とまではいかなくとも、かなりの確立をもって今予測できることがある。それは、今後二十年間に、相当数の新産業が生まれるであろうことである。しかもそれらの多くは、IT、コンピュータ、インターネット関連ではないであろうことである。

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか Book プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか

著者:P・F. ドラッカー
販売元:ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« 毛沢東秘録 | トップページ | インプレサリオ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/110149/3136954

この記事へのトラックバック一覧です: プロフェッショナルの条件:

» 人生をより充実させるためのツール [人生をより充実させより多くを手に入れる方法]
ブライアン・トレーシーやロバート・キヨサキ、その他の成功者は口を そろえて、「成功したいなら毎日20分学習すること」と言っていますhttp://www.skyquestcom.com/skyquestcom/main/home/2/asp/default.asp?username=298586 [続きを読む]

受信: 2006年8月21日 (月) 00時55分

« 毛沢東秘録 | トップページ | インプレサリオ »