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2006年10月 1日 (日)

日本をロハスに変える30の方法

「日本をロハスに変える30の方法」  NPOローハスクラブ

このブログで少し前にロハスの本を紹介し、ロハスと何かについて解説しましたが、本書は、現在、ロハス層に愛されている「事業」「商品・サービス」「街づくり」を40個も紹介してくれます。私も知っているものがありますが、まだまだ知らないものが多く、今後ロハスについて考えていくうえで非常に参考になりました。

米国生まれの「Lifestyle of Health and Sustainability 」というコンセプトは、日本では2002年の9月21日の日経新聞の生活情報面に載った一つの記事がLOHASを本格的に紹介したはじめての記事になりました。その後、ビジネス関係に特に大きな影響をもたらしたものは、2005年6月に日経流通新聞のヒット番付にLOHASが西の大関として選定されたことでした。東の大関「愛知万博」を知らなかった人はいなかったでしょうが、LOHASについてはビジネス関係者のほとんどが「LOHASって何?」と思ったはずです。しかし、その後、急速に認知度が高まってきています。

米国で誕生したLOHASというコンセプトが急速に私たち日本人の気持ちをつかんだのは、その発想がある種とても日本的な、人は自然の一部という思想に近いものを直感的に感じる人が多かったからでしょう。

ここには、まだまだメジャーでないLOHASな会社や街が紹介されています。

今やビッグビジネスの世界でも、大企業ほどLOHASのコンセプトをいかに取り入れ顧客に受け入れてもらえるか考えているのではないでしょうか。私のブログでも、三菱東京UFJ銀行がコンサルタントにLOHASを取り入れるにはどうしたらよいのかと聞いた話を紹介したことがあります。

LOHASをマーケットの面から見ると5つに分けられるそうです。

1.        サステナブル・エコノミー(持続可能な経済)

環境配慮型住宅、再生可能エネルギー、代替エネルギー、省エネ商品など

2.        ヘルシー・ライフスタイル(健康的な生活様式)

オーガニック食品、自然食品、サプリメント、オーガニック繊維製品など

3.        オルタナティブ・ヘルスケア(代替医療・自然医療)

漢方、アロマテラピー、健康、ホメオパシー、ホリスティックな予防など

4.        パーソナル・ディベロップメント(自己啓発)

マインド・ボディ・スピリット関連製品、ヨガ、フィットネスなど

5.        エコロジカル・ライフ(環境に配慮した生活様式)

環境配慮型住宅、インテリア、家庭用品・オフィス用品、エコツーリズムなど

そしてこれらへのマーケットへ近づくLOHASな人々の特徴としては、次の8つが挙げられます。

1.        LOHAS層は学歴・年収共に高め

2.        上昇志向を持ちつつ、人のために役に立ちたいと思う

3.        自分の健康のために環境に配慮する

4.        環境によいことを行う=自分にとっても気持ちのいいこと

5.        社会的課題に対する意識が高い

6.        情報力、購買力共に高く、消費をリードする

7.        ブランドイメージやデザイン性を重視し、トレンドも押さえている

8.        情報の収集は、新聞、専門化の話、そして非営利団体からの情報を重視

本書では、40社・団体の事例が示されますが、共通するのは、一見困難とも思える、「エコ」と「エゴ」の対立や、会社は利益優先という考え方などを乗り越え、常識の壁に問題意識を持って立ち向かう姿です。そして少しずつかもしれませんが、確かな成果が生まれつつあります。

本書のタイトルになっている30のポイントは、次の8つのテーマに集約されます。①理念・哲学、②マーケティング、③環境への配慮、④商品・サービス、⑤コミュニケーション、⑥地域や社会、世界とのつながり、⑦やってはいけない!、⑧究極の目的(持続可能な未来を築く)、に集約されます。

最近では、テレビ東京のWBSでも紹介されている会社も多く紹介されています。リフォームのOKUTAもその一つです。無添加リフォームで身体に有害な素材を用いないリフォームを行います。

風で織るタオルとして有名な池内タオルもまさにLOHASです。オーガニックコットンを使い、風力で発電されたグリーンエネルギーでタオルを生産しています。

このほかにも、LOHAS商品の専門ネット販売会社やLOHAS関連の投資ファンド、フェアトレードなど気になる会社や商品などのオンパレードです。

本書の最後にLOHASのオピニオンリーダーたちの声が載っています。気に入ったものを紹介しておきます。

    近江商人には有名な言葉で「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」という言葉があります。・・・自分自身にも相手に対して心地よく行動することができれば、いい世の中になり、LOHAS的な生き方につながっていくのではないでしょうか。

    21世紀は地球環境の世紀。しかしこの転換点にさしかかっても、まだ根本的に欠けているものがある。それは心の転換、つまり私たちの価値化の転換である。

    LOHASは「自分だけ」から「共存共栄」へと導く、21世紀の静かな「価値観革命」なのです。

    LOHASは、新しいビジネススタイルであると同時に、新しい市民運動でもあります。突き詰めて考えれば、LOHASは「希望」なのかも知れません。

本書ではこう言います。「LOHASという言葉を使おうと使うまいと、世の中をサステナブルな方向へともっていきたいと想いがあり、行動に移す勇気があれば、誰でも、いつからでもLOHASをはじめることができる」と。あなたも始めてみませんか。

日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHAS Book 日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHAS

著者:ローハスクラブ
販売元:講談社
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