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2007年1月21日 (日)

これからの10年、新黄金時代の日本

「これからの10年、新黄金時代の日本」 ビル・エモット

ビル・エモット氏といえば、「日はまた昇る」や「日はまた沈む」など昔からの日本経済を見続けているエコノミスト。それも英国「エコノミスト誌」の前の編集長です。
景気回復という言葉が実感できない日本人に、少し力を与えてくれるような本です。タイトル通り、これからの10年は日本の黄金時代が来るというのです。ただし、日本が世界経済の覇者になるとは言っていません。やっと正常で豊かな先進国に戻ってきたくらいでしょうか。
少子高齢化問題や格差問題、年金問題などが山積していますが、これらがあるから、まだまだ、経済問題が解決されていないと思うのではなく、他の先進国と同様の問題を抱えているのであって、経済が復活していないという見方は誤りだとします。
著者は、世界経済や政治を長らく見てきた立場として、日本人に安心感を持ってもらいたいと思い、本書を書いたと言います。

日本では、ホリエモンや村上世彰の事件から、市場原理主義になったわけではなく、経済スキャンダルは昔からあり(ロッキード事件など)、むしろ、今こそ法律が厳格に施行し、事業経営の倫理基準が引き上げられると考えています。

ただ、今後、何もしないで10年安泰といっているわけではなく、生産性の向上がなければ、生活水準の引き上げはないとの注文も忘れていません。生産性の向上こそ、より高い賃金や利益を生むお金を作り出すものだからです。(最近、第三次産業の生産性の低さについては、OECD先進国の中でも日本は結構下位でしたよね)

また、日本の様に大規模経済になると、政府がどの分野を伸ばそうかと考えるのは無駄だと言います。ナノテクなどに予算を投じていますが、民間が自分自身で考え出さなければならないとダメだと。

日本は、人口が減少し、労働力不足になりますが、次の条件がそろえば、構造的に景気拡大を続けることができます。第一に、競争からくる圧力により、革新が行われる。二つ目が銀行や金融市場が規律正しく振舞うこと。さらに、重要なことは、研究分野に対して多額の投資が必要なことです。

日本が中国やその他経済がもっとも急速に伸びている地域に隣接することも大きな幸運らしいです。中国などの興隆に日本は助けられているのです。
また、収入格差の問題も労働力不足が起こってきており、企業も労働者をより多く確保しなければならず、所得格差は間違いなく解消の方向だと信じると言います。

世界は日本を重要で普通の国であると見てきたとも言います。それはイラクへの自衛隊派遣によります。(イギリス人から見ると、やっと世界の一員と見たのでしょうか)そして、世界は日本の経済復活を歓迎すると。

著者の意見を読んでいると、結構、励まされますが、安倍内閣が改革を続行し、経済成長戦略をしっかりとらないといけないということですよね。

これから10年、新黄金時代の日本 Book これから10年、新黄金時代の日本

著者:ビル エモット
販売元:PHP研究所
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