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2007年3月10日 (土)

原稿用紙10枚を書く力

「原稿用紙10枚を書く力」 齋藤孝

子どもが作文や感想文に四苦八苦しているので、読んでみました。子ども向きでは決してないのですが、ヒントはたくさんあったように思います。
最近は、ケータイメールやブログによって、若い人は文字文化がまた浸透してきているようですが、本来の構成された文章を書くまでにはなっていないと思います。本書には、本当の文章をどう書けばよいかを、著者の経験などから説明してくれています。

よく文章を考えるときに、起承転結を考えなさいといわれますが、順番に「起」から考えてはダメですよと言います。まさに何か書きたいことがあるなら、「転」を考えろと。「転」がきまれば、無理やり起承を作り、結は最後に無理につけるという方法を教えてくれます。確かに面白い部分を考えて、それを生かすために前後を考えるといいかも知れませんね。

読書感想文の宿題が出たときに、子供は苦しみますが、先生にもただ書いてきなさいというのも間違いだと。子供なんだから、具体的に「読んで大切だと思ったことを3つ上げて、そのことについて書きなさい」と指示してあげたほうが書く手がかりになり、子供も書きやすいし、書き方や、それぞれが思ったことを書けるといいます。大切な部分でなくても面白いと思った部分を上げなさいでもいいのです。あげさせるには3つが最適なようです。1つや2つならつまらないものになるし、十や2十なら、相互の関係が整理できないので、3つくらいにしておくのが適当だそうです。
そういえば、会社でも、企画書では、なぜだとか、問題点などは3つくらいに集約しますよね。よくMBAを取った人も、理由として、「それは3つあります」なんて言って、もっともらしく話しますね。
また、一冊の本の中で好きなところを3つ取り出してみると選んだ人のオリジナリティがそこに出てくるはずです。子供にこの作品の好きなところをひとつあげなさいと聞くと、好きな部分が重なることが多いのですが、3つあげさせると、2つまでは重なっても、3つ全てが重なることはなく、そこにオリジナリティが出てくるのです。

内の子の特徴ですが、作文を書かされるときに、すぐに書き始め、すぐに行き詰ってしまいます。最近の大学生も同じだそうですが、普通は書く前にキーワードを拾い出してメモを作ることが大切だと言います。ネタをはっきりさせることが大切なのです。キーワードを拾い出してから始めて全体の構築をするという作業に進ませる。ネタの洗い出し、すなわちキーワードを拾い出すことが前提になるのです。
書くことは構築することであることを認識しないといけないのです。

読書感想文で、もう少し上級編になると、自分のアンテナに引っかかりを感じた部分をはっきりさせ、それにベスト3、ワースト3まで順位をつけてみることを勧めています。3箇所を選択させたら、それぞれの部分について、言いたいことをまとめさせ、引っかかった部分の3箇所を組み合わせることで、読んだ人がその本を通じて得られた具体的なものが必ず出てくると言います。

文章は構築力が大切ですよね。会社で企画書なら、端折って言えば、1.現状分析、2.真の問題点の発見、3.あるべき姿、4.解決策、5.人、モノ、カネを使った実施計画、というところで、構成が頭に入っていると思いますが、子供の作文も、自分なりに先ず構成をすることが大切ですよね。
子供なら絵コンテにするというのもいいかも知れません。

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著者:齋藤 孝
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